HEARING きく

天上からの音楽

2021.11.03

こんにちは、変態科学者のつもりだったんですが、どんどん「普通の人」になっていっているような気がする、絶學無憂(ぜつがく・むゆう)です。

 

私はイギリスのバンド、COLDPLAYのファンというか、クラシック以外ではほとんど彼らしか聴かないのですが、最近、待望のニューアルバム、Music of the Spheres がリリースされました。

 

Music of the Sheres

このアルバム、UNIVERSOUND にピッタリなような気がします。

 

the Spheresというのは「球体」という意味ですが、これは星のことで、想像上のどこかの惑星系についてのアルバムだという位置づけになっています。

 

というわけでミュージックビデオもSF仕立ての世界観になっています。こちらがシングルの「ハイヤー・パワー」。宇宙人のホログラムと一緒にダンスをするというコンセプト。

 

BTSとのコラボが話題になった、「マイ・ユニバース」。宇宙空間を隔てて離れ離れのBTSとCOLDPLAYが共演するという設定。この離れていて会えない者同士が共演するというのはコロナ社会の反映でしょうね。

 

 

これは曲と曲の間の繋ぎのような音楽なのですが、聴けば聴くほど引き込まれていく。その名も「∞」。絵文字が曲名になっています。キネシオロジーでは8の字が統合的なエネルギーを持っているというのがよく知られていますが、サッカーの応援歌がグルグル回るうちにいつの間にか讃美歌のように変化していく。

Music of the Spheresという言葉ですが、またの名を、Musica universalis 宇宙の音楽という、哲学的な概念が古代ギリシアの昔からあるそうです。天体の動きを音楽であるとみなす考え方らしいのですね。16世紀の天文学者ケプラーもこれを研究して、この天体の音楽は耳で聴くことはかなわないが、魂で聴くことはできる、と信じていたとか。とてもロマンティックな概念ではありませんか。

 

COLDPLAYは、2つ前のアルバム、A Headful of Dreams のときには、アルバムジャケットに堂々と、神聖幾何学のフラワーオブライフ、と呼ばれる、円を重ね合わせた図形をあしらって、このマークをそこら中に張り出して世界ツアーをやっていました。

 

私はキネシオロジーを使って調べると、このマークがたしかにエネルギーを調整する効果がある(たとえば見るだけで経絡が整う)、というのを見出していたので、「おおお、これは偶然なのか、それとも彼らは意識して世界の波動へ影響を与えるべくこのデザインを採用しているのか」と勘繰って楽しんだものです。

 

Music of the Sheres

で、どうですか、新しいアルバムも、フラワーオブライフとは少し違いますが、ちょっと似てませんか?vesica piscis ヴェスィカ・ピスィスと呼ばれますが、二つの円を重ねたこの図形も親戚みたいなもので、特別視されることが多いです。

 

一度だけならまだしも、二度までも、アルバムジャケットにこんな図形を使うとなると、いよいよその意図を勘繰りたくなります。

 

vesica piscis ヴェスィカ・ピスィス

Vesica_piscis_circles

 

さて、COLDPLAYの新曲を楽しんでいた、そんなある日、自転車に乗って移動してる最中に、気が付いたら、頭の中で、非常にはっきりとバンドの音やシンセサイザーが一斉に鳴り響いて、ポップ音楽の一節が繰り返し繰り返し流れていました。

 

ものすごくはっきりとしたリズム、旋律、そしてベースラインで、これらが全部もう一緒に鳴り響いているのです。

 

思わずそれに合わせて口ずさんでいましたが、COLDPLAYっぽいものの、新アルバムのどの曲とも違うようでした。いくら考えても、元になる曲が思い当たりません。

 

強烈なインパクトでこれがやってきたので、忘れる前にと思って、ハミングでスマホに録音しました。それを聞き直しても、やっぱりニューアルバムの曲とは違うようです。

 

クリス・マーティンがインタビューで、音楽がどこから来るのか分からない、とか、あるとき突然降りてきた、みたいなことをよく語っていますが、ははあ、もしかしてこういう感じで、突然かなりできあがった音楽が頭の中で鳴るのかもしれんなあ、と思いました。

 

これってやはりどっかから来ているような気がしますね。一種のチャネリングなんじゃないかなと。

 

 

これで驚いていたら、ちょうど一週間後に、また自転車に乗っているタイミングで、別の曲が頭の中に鳴り始めました。これもまたかなりインパクトの強い音楽。こっちは、若干似ているところもあったので、ひょっとしたらニューアルバムの一曲から触発、連想されてできたのかもしれません。