こんにちは、科学者兼セラピストの絶學無憂です。
こちらへは二回目の投稿となります。
自分自身のブログもやっていますので、こちらへは何を書こうかと考えてしまうのですが、本業のサイエンスは別として、スピリチュアルの方面では、「二元性の分離・再統合」というのをずうっとテーマにしていますので、今回もこの話題にしたいと思います。
私自身は、何年も前からスピリチュアル関係の本はたくさん読んでいて、ある時点からは、もうどの本を読んでもあまり真新しいことが書いてないな、と思うようになっていたのですが、そんな私がとっても驚いたのがこの二元性を巡る話なのです。
話、というよりも、実体験ですね。
自分では最早どうしようもないと思えた状況で鬱に入っていたのですが、この「分離した二元性の極性を再統合する」という教えに出会い、それを実践したところ、数週間のうちに、信じられないほど心がスッキリしてしまったのです。外側の現実が何も変わっていないのに!
そしてその後、じわじわと現実のほうが自分の状態に合わせて変化してきており、あの鬱の中にいる時点の自分から思えば、今の状態というのは想像を超えている気がします。
そのとき、田仲真治さんの主催する、ブレインアップデート・オンライン・コーチングに、清水の舞台から飛び降りるつもりで参加して、この考え方と技術を学ばせていただき、ダークサイドから陽のあたる側へ戻ってくることができました。
UNIVERSOUND のチャネラー ayanoさんも、時期が重なっていませんが、チャネラーとして開眼される前に、田仲真治さんからブレインアップデートを学ばれています。
ではそのブレインアップデートとは何なのか?
これは実は難しい質問で、もしかしたら田仲真治さんご本人もはっきりした定義はもってないのでは、という気がします。一言で言えば、田仲真治オリジナルの、心と体に働きかけて人生を変えるためのメソッド、という感じでしょうか。
キネシオロジーというセラピーの技術体系がベースになっているのは確かです。キネシオロジーの中心をなす「筋肉反射テスト」というものも使いますが、それだけでもない。たとえば、顔の筋肉に働きかける「リフトアップセラピー」というものが含まれますが、これは筋肉反射テストは使いませんね。
では、どうやって、このブレインアップデートという体系の特徴を紹介すればよいのでしょうか。
これはあくまで私個人の解釈であって、ブレインアップデートの公式見解ではありませんが、非常に乱暴に言えば、「キネシオロジー + ディマティーニ・メソッド=ブレインアップデート」、とまとめてしまってもよいのではないか、という気がしています。
私の見解では、このディマティーニ・メソッドというものが、大きな、大きな比重を占めています。
ジョン・ディマティーニによる「正負の法則」という本があり、この本との出会いが田仲真治さんにとっても大きなターニングポイントだったというように伺っています。
では、ジョン・ディマティーニの提唱するディマティーニ・メソッドとは、どういうものか。これについては私自身はディマティーニ・メソッドを正式に学んだわけではないので、理解が不十分かもしれませんが、
「本来ポジティブもネガティブもない」、
「この世には完璧なバランスが実現されていて、我々がそれを見いだせないときに片側だけを見てポジティブ、ネガティブ、と判断しているに過ぎない」、
「ポジティブとネガティブの完璧なバランスを見出したときには劇的な変化を起こすことが可能だ」
というような考えに集約されるのではないかと思います。
岩元貴久さんのやる研ホームページから引用させていただきますと、このように書かれています。
メソッドの中心をなす原則に「物事はすべて2つの相対するもので補完的に成り立っている。その2つは完全にバランスがとれており、本来は中和されたニュートラルなものである」があります。
人生に起るすべての出来事は、私たちが解釈を加えるまでは、全くニュートラルなものです。
このネガティブもポジティブもない、っていうのは、ayano さんによるハイヤーセルフとの会話でも、たびたびハイヤーセルフが口にする世界観です。
ただ、これを読んだだけで「すげー」と、この凄さを理解する人は一人もいないのではないかと思います。
昔の思想について学校で習うときに、昔の中国の「陰陽論」というのが出てきますね。これも二元性というのがこの世の本質だということを言っています。ですが、「熱い」の反対に「冷たい」がある、「熱い」が無ければ「冷たい」も無いのだ、と言われても、「ふーん、そりゃそうだよね」と思って終わりでしょう。私もずっと、「なんと、しょうもない、当たり前のことを仰々しく語るんだろう」というようなイメージでした。
ところが、この「実にありきたりな話」が、陰陽の統合による自らの激変というのを体験した後では、まさにこの世の秘密の鍵ではないか、とすら思えるようになりました。それほどまでにこれに魅了されています。
キネシオロジーという体系そのものは非常に良くできていて、実にいろんなことができてしまうのですが、これをどんどん突き詰めていくだけでは、多かれ少なかれ対症療法に陥ってしまうのです。
それは簡単に言えば、「悪いところを治す」「悪いものを取る」という初期設定、「悪いものは悪いものだ」という認識から離れられないからです。
というより、キネシオロジーに限らず、あらゆるテクニックは、ただそれをつきつめていくだけでは対症療法に陥ってしまう、と言ってよいかもしれません。原点のところに「悪いものを取る」という発想があるからです。
私の想像では、田仲真治さんも長年このようなジレンマを抱えながら活動されてきたのでしょう。一方で、奇跡と呼べるような激変を起こすセッションもたびたびあって、対症療法になってしまったセッションと、人生を変えるようなセッションとは何が違うのか、という疑問にぶち当たっていたのではないかと想像します。
そして、対症療法を根本的に回避しようと思ったら、そもそも「悪いものは悪いものだ」という認識を外さなければいけない(なかなかそこから考えを改めようと思う人はいません)、そのためには二元性というものを超えなければいけない、そのための秘訣は、さまざまなテクニックではなく、ディマティーニ・メソッドの「考え方」にある、ということに気づかれたのでしょう。
そして、二元性を超えるような設定でセッションを行うと、まったく同じキネシオロジーやその他のテクニックが抜群の効果を発揮するようになり、人生を変えるようなセッションが可能になる、ということに至ったのではないかと思います。
私がこれを学んだのは2018年のことですが、ずうっと最近になってから、気がついたことがあります。実は、そのはるかに以前から、この二元性の統合の原理を20代の半ば頃から、20年近くに渡って、度々体験してきたということです。この体験と、二元性の統合の話とが自分の中で繋がったのが最近のことになります。
「タイムマシン・テスト」と私が勝手に命名していることがあります。これも田仲真治さんから学ばせていただいたものです。
セラピーのセッションの終わりに、過去の一番つらい事件が起こる直前の場面にタイムマシンで行ったとして、昔の自分が今からそれをまさに体験しようとするときに、こう聞きます。「あなたは自分を止めようと思いますか?」
これで止めようと思う限りは、負の体験を負の体験として認識していて、二元性から抜け出せていないのです。この状態でストレスを0にまで持っていっても、楽にはなりますが、深い変化は起こりにくいです。そして二元性の軸が残ったままなので、しばらくするとまた同じような、ちょっとだけ違う問題が発生したりします。
このテストの正解は「物陰からじっと見守って手出ししない」という答えです。この言葉は、この「負の体験」が、実は負では無かったのだ、という境地に立たなければ出てこないのです。
私は20代のときに一度地獄を経験していますが、これから抜けたときの気持ちがまさに、これでした。この地獄こそがもっとも貴重な財産だったのだと。もう一度過去にさかのぼっても、またこれを選ぼうと。
このときはさらに話があって、非常に決定的な場面があったのですね。今後どうするかという意思表示をする場面があり、数時間かけて準備して「必ず断ろう!」と思ってその場に臨んだのに、なぜか私の口が「やります!」と勝手に言ってしまった。
なんでそんなことを言ったのか分からなかったのですが、こういうのは私は何度かあります。後知恵では、ハイヤーセルフなり守護霊なりの「はからい」でこっちへ行け、というのが仕組まれていたのだと理解しております。
なんであんなことを言ったのか、という疑問も、消えてしまいましたね。あれでよかったのだと。変えてはいけないと。
ネガティブ体験のつらいところは、おそらくそれが繰り返されることにあると思います。
ネガティブがネガティブで無くなる、というときに、やっとそのステージから「卒業」できるのですね。
そしてそれは、圧倒的なインパクトのネガティブ体験の反対側に隠されていたポジティブを見つけ出すことによってなされます。そして、両者が完璧なバランスを形成していることに気がつくことです。この「発見」が大切なのだと思います。
特別なワークやセッションをしなくても、割と自然な形でこのような気付きを体験して人生が変わっていった、という方も相当な数がおられるのではないかと想像します。
ディマティーニはそこに法則性を見つけて、意図的にそのような激変を起こせるような道を開いたと言えます。
そしてブレインアップデートは、ディマティーニ・メソッドの土台の上にキネシオロジーを再構築したことによって、変幻自在の、人生を変えるセッションを可能にした、と言えるでしょう。